Re:Collection α

前途洋々

「帝王大学工学部、54期。5号棟302号室。」

そこが僕たちのすべてだった。
日本一の頭脳が集まるキャンパスで、常にトップを独走する天才・御手洗裕太。
万年ブービー賞の僕、樋口高嗣。そして、万年ビリを定位置にしていた中畑健永。
学生寮の同室で過ごしたあの日々、僕たちは間違いなく親友だった。

そして万年2位の日野渉がいつも悔しそうに裕太を見つめている。

卒業後も、この関係はずっと続いていく。そう信じて疑わなかった。

けれど、大学卒業と同時に、裕太とは一切の連絡が取れなくなる。

あれから5年。

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